午前三時の音楽

ライブの感想などを書いています

小林建樹『冬のワンマン 〜UNERI〜』@下北沢Com.Cafe 音倉

とんでもない音楽センスとライブパォーマンスの実力の持ち主ながら新作のリリースやライブ出演は数年置き、10年ほど前の発言では「人前で演奏するのは長らく苦手だったけれど、ようやくその意識も薄れてきた」とおっしゃるほど。
年に何枚のアルバムとプロモーション、ツアーの開催、という契約に縛られることを(渋谷AXをひとりで満員にする実力を持ちながら)自ら降りられたことを考えれば、表舞台に出てきてくれることを望むこと自体が酷なのかもしれない。
おそらく頭の中では常にあらたなアイデアと共に音楽が鳴り響いていて、それらのアウトプットには限りある人生の時間ではきっとすこしも足りなくて、何年もの間、SoundCloud にアップされた実験的なインスト楽曲もそのごく一部だったのだろう。

待つことには慣れているので、無理のないやり方で音楽を続けてさえくれればそれでいい(めちゃくちゃもどかしいけど。笑)と、2016年の高橋徹也さんとツーマンライブから次の展開を待ち続けていた中、変化の兆しが見え始めたのはコロナ禍2年目の2021年頃から。
過去の未発表楽曲や初期のMVが続々とアップされ、新作の制作をされている、との発言もあり、否応なしに「次」への期待は高まるばかり。


(確かSoundCloudに未発表曲がアップされて小躍りした時だな)(これを言ったら半年後に実現したのでびっくりした。笑)
満を持しての初めての配信ライブの4ヶ月後には2回目の配信 、まもなくして熱望した有観客+配信ライブが開催決定!
『先の見通しがたたないし、健康体ではないのでリスクは避けたい』と3年前の春から関西を出ておらず、ほとんどのライブにも参加していないわたしでもそうときたら話は別です。
いざ、3年ぶりの東京、6年ぶりのライブへ。

建樹さんの東京でのライブはすぐ売り切れてしまうと噂に聞いていたため(今回もお昼過ぎには完売)、気合いを入れまくって取ったチケットの整理番号は1番。
いやここは……遠慮はせんとこ、と一列目の真正面を確保。
ステージ向かって(客席から見て)左手にグランドピアノと配信のモニター、中央にはギター。
定刻少しすぎ、袖から建樹さんが登場。

本日のファッション:黒いジャケット、Tシャツ、細身のジーンズ、グレーにピンクのNマークのニューバランス

4月の配信でお姿を見た時、ツーブロックにものすごくびっくりさせられましたが(似合いすぎ)(長くお見かけしない間にえらいシュッとしはったけど誰!? ってなったよね、と女子たちは盛り上がりました。笑)こうして間近で拝見するとほんとうにスタイリッシュな雰囲気になられて……。とは言え、持ち前のやわらかな雰囲気は変わることはなく、『かわいい大人』なままなんですよね。
緊張と期待にざわめく中、「すばらしい日々」からライブはスタート!
あまりにもドキドキしすぎて直視すると緊張するので目を瞑って音に浸りたい気持ちVSこのパフォーマンスをしっかり目に焼き付けたい気持ちのせめぎ合いが大変。笑
手拍子が自然に方々から響きだすのも有観客ならではですね。
それにしても、常々ご本人が話されている念入りな練習の成果だろうとは思いますが、歌声の伸びやかさも、のびのびと鳴らされる音の気持ちよさも半端ない!
瑞々しさとゾクゾクするような色気を孕んだ2022年の最新型の表現が鳴らされている!
音の波に身を委ねる中、すぐ目の前には照明の反射レベルではないだろうこれは、と思うほどにキラキラ輝く建樹さんの瞳や、気持ちよさそうに伸びやかに歌われる表情、真剣に歌の中に込められた思いに向き合いながらのパフォーマンスの合間、伴奏の折にふっとこぼれるリラックスしたようすの笑顔。
そのすべてがまぶしくて心地よくて、マスク社会にここまで感謝したことがあったろうかと思うレベルで表情筋が大変なことに。

「いままでになく、しっかり目を見開いてお客さんの方を見て歌を歌った」
とご本人のライブ後にも発言があったように、こうしてオーディエンスを招いてのライブには特別な思いがあったことがひしひしと伝わるよう。
「今年のライブから、初期の曲が無理なく歌えるように思い切ってグッとキーを下げた」
とは配信ライブでも度々触れられていますが(それでも高くて綺麗で、まったく衰えなど感じさせない力強い声!)、単純にキーを下げるだけではなく、いまの自分の気持ちや表現の在り方に真摯に向き合ったから歌える「2022年の最新型」の力強くて美しい表現に進化されているのを見せてくれるのだから、こちらもただ心を奪われて見惚れるほかないのです。
衰え知らずかつ、凄まじいアップデートが施されたパフォーマンスの素晴らしさはもちろん、視点がユニークでどこかクスッとおかしい、独特な関西弁混じりのおしゃべりももちろん変わらず。(真面目な話になると照れ隠しのノリ突っ込みが入るところ、めっちゃいとおしい。笑)
建樹さんはおしゃべりにファニーな魅力が溢れている人だよね、とはフォロワーさんともお話していましたが、あのとんでもないかっこよさとの緊張と緩和のバランスがたまらないんだよな。

口内炎がすごく出来るので、箱買いしたリンゴを毎日食べて薬の代わりにしています。風邪も引きにくくなる気がするんですけれど……あんまり人に会わないからw」


なるほど、なんだか唐突にTwitterにアップされたリンゴはそういう!笑 
会場からはさざなみのような笑い声。まあ、お一人での制作が多いからそうなりますよね。笑
こういった反応があることも有観客ライブならではの心地よいあたたかさ。

その後も、ウェブラジオ番組ムーンシャインキャッチャーRで告知&解説があったとは言え、意外なラインナップの、初期と最新作を織り交ぜたラインナップが続く選曲にざわめきと喜びが止まらない。
ギターのカッティング的な演奏で刻まれるリズムと歌声との一体感や曲と曲との流れるような繋ぎにほんとうにたまらない高揚感を駆り立てられてしまう。
この人はなんでこんなにも一人で大きな大きなグルーヴを生み出せるんだろう。これはまさしくたった一人で巻き起こされる圧倒的なUNERI! 歌声を楽器のように響かせてしまう天性のリズム感と一体感、この言葉で言い尽くせないほどの心地よさよ。
20代当時のヒリヒリした切実な焦燥と痛みがありのままに描かれていた楽曲たちにあらたな命がみるみるうちに吹き込まれ、最新の楽曲たちともシームレスに繋がって聴こえてくる! 本当にライブをここまで仕上げてくるのにどれだけの努力の積み重ねがあったのだろうと驚かされるばかり。
今の建樹さんの鳴らしてくれる音楽にはすべてに視界が開けていくような心地よい開放感があってすごく優しい。
心地よさとハラハラするようなかっこよさをここまで両立させることができるなんて! と息を呑んで見守る中、これまたすごく珍しいカントリー調な「ジョニークローム」で第一部が終了。

休憩タイムにも「すっごくかっこいい!!」とおしゃべり&Twitterに早口で喋ることを我慢できず(笑)キャッキャしているうちにピアノにセットチェンジしての第二部。

「マイクをセットする時、少し前屈みになった方が歌いやすいんでこだわってます」


なるほど、猫背には理由が。笑

二部の一曲目に選ばれたのは名曲「replay」
こぼれ落ちるようなピアノの音色も、切々とメッセージを込めて届けられる歌の美しさも堪らない。ラジオでも中々歌えないけれど今度は歌いたい、と語られていましたが、確かにこれはオールタイム歌える曲ではないよね。

「しばらく歌えてなかったんですが、キーを落として歌えるようにしました」

照れ隠しもあってか多くは語られない印象ですがここには「ありのままの葛藤を込めた歌に今の自分が心を寄せる」ことへの苦しさもあったはずだよね。
関連するように思い出したのは、9年前のバンド形式でのライブでの発言

「最近よく考えるんだけれど、人間誰しもリスタートは出来てもリセットはできない。僕が神戸にいた頃に自宅で作った『sweet rendez-vous』でデビューした事実は変えられない。色々と思うところがあって、この曲は長らく歌えなかったけれど、今日は一人寂しく歌います」

  詳しくは当時のわたしのブログで。 rai-xxx.dreamlog.jp
もしかすれば、このreplayは「リセットができない」ことを胸に刻んだ上での何度目かの音楽家としてのリスタートのためにこの日こうして、こんなにも切実で優しい響きを込めて歌われたんじゃないのかな? だなんてことを何日も経ってから思ったり。

続いて「イチゴ」の披露の前に、少し長めのMC

「一期一会という言葉は千利休の茶室での茶会から来ていて『一度きりの再現性のないもの=ライブ』が語源になっていることを知り、面白いと思いました」
「最近になって重大なことに気づいたけれど、人生の土台とは過去ではなく、いまこの瞬間とこれから先の未来にある。たとえばいまこの瞬間、ライブという一期一会の時も土台はいまこの時にある。それでもただ、いまと未来のどちらかだけを糧にしていたら生きていくのもつらくなる。未来に土台を置くのは大人の宿命ではあるけれど、こういったライブのようにたまにはいまに土台を置くのもいいんじゃないかと」


この人の視点と語り口でしか語れない言葉であるのと同時に、『一期一会の次にいつ会えるかわからないこの瞬間』として目の前にいてくれた人が『未来』を見つめて、その先に希望を託してくれることが心から嬉しい。
「あんまり人と会わない」人がこうして「たまには人と会ったりして未来に楽しみの土台を置いて」と言って下さるのが本当に大きなことなんですよね。
(わたしもコロナ禍になって人とあまり会わないからすごくわかる……。人様と会っててお話するのめっちゃ楽しい)

「前回のライブの時、お客さんにすごく怒られたんです。こんなに何年もやらないなんて死んじゃうかもしれないでしょ!? って。その時はわかってますよ〜なんて答えてたんですが、6年やってなかったんだから……ちっともわかってなかったんですね。笑」


会場内からは当然のごとく(?)ざわめきのような笑い声。それ、言うんや! みんな思ってたけど言うたらあかんと思ってたんやけどな! とびっくり。笑
そうか、言えばいいのか! わたしも高橋徹也さんとまた対バンしてくださいってお会いできたら後で言おう!笑(※これはフラグです)

この日に生でじっくり見させていただいて気づいたのですが、建樹さんはピアノを弾かれている間、ペダルを踏んでいない方の足や片方の手で自在にリズムを取られているんですね。
なるほど、エフェクターのように自在に音の響きを膨らませていく仕組みはこんなところにもあるんだな。ほんとうに軽やかで心地よくて、心ごと弾ませてくれるみたいなパフォーマンスだ。

満月〜ヘキサムーンと軽やかな美しさが際立つ楽曲が続きます。
建樹さんのライブは月の綺麗な夜に行われることが多いですが、月は建樹さんの音楽にとって欠かせないモチーフのひとつなんでしょうね。

そして、嬉しい未来の展望の話はまだまだ続く。

「ピアノの曲を作るのが好きで、来年には各星座の特徴を自分なりに分析したルールに基づいての12曲入りの書き下ろしの星座のアルバムを作りたいと思っています」


大きな画用紙を買ってきて表を書いて各星座の決まり事を書いてから曲を作っているのだとか、面白いなぁ。昔から占星術にはかなりお詳しいようですが、イマジネーションの源泉を沢山お持ちなのですね。

「歌のアルバムも作っていて、こんな感じで……」

ピアノの音色に寄せて、内省的で少し苦しい心境が歌われる新曲がここでお披露目。

「歌詞の内容が暗い……後ろ向きなんですが、いまの時代の空気が反映されていて。今年は本当に洒落にならないヘビーな出来事がたくさん起きて、いまこの時も平時とは言えない状態が続いていて、心の中を覗くと大きなうねりの中に飲み込まれているように感じます。ライブのタイトルも渦潮とか鳴門海峡が一番ふさわしい気がするけれど、鳴門海峡はさすがにどうかと思ってUNERIにしました」

「ほんとうにこんな苦しい状況だけれど、きっと10年経つ頃には『あの頃は大変だったね』と言い合えると思う、そんな未来に向けて歌っていけたらと思います」


やわらかく解けたような優しい表情とともに告げられるあまりに「らしい」優しい言葉(後から気づきましたがここで語られたメッセージは「告白」の歌詞と同じだ!)(過去に残したメッセージに託した言葉が未来の自分を後押ししてくれることってあるんだね)と共に歌われたのが「祈り」
このところ毎回、この曲の前のMCでは平和を願うメッセージが丁寧に語られ、その度に胸がいっぱいになります。

4月のライブでも「戦争が始まってしまったこと」への悲しみや平和を祈る気持ちが音楽を届けることへの原動力へと繋がったことはお話してくださいましたが、長年人前に出てパフォーマンスをすることに消極的になられていた方が(高橋さんに何度も誘われてはその都度断ってたんだぞ! わたしは高橋さんにお礼を言いました。笑)(それでも何度も誘ってくれた高橋さんありがとう、泣いちゃう。)音楽家である自分がやりたい、できることは長年待っていてくれたファンに向けて歌をうたうことだと決断して、そのためにここまで表現を研ぎ澄ませてくれたこと、世の中の状況も相まって中々会場に来られない皆にも安心して楽しんでもらえる配信ライブの機会を作ってくれたこと、年の瀬にこうして、ついにお客さんを招いてのライブを行ってくれたこと。
そのすべてがほんとうにほんとうに嬉しくて堪らない気持ちにさせられてしまう。

美しい響きに皆がうっとりと酔いしれた後は、ファンクラブ特典だったという幻のクリスマスソング、Holy night。(会場からは喜びと驚きのどよめきが!)
この美しくて優しい響きはこの音楽に導かれて集まったみんなへの最上のクリスマスプレゼントだね。
続いて本編最後に選ばれたのはオールタイムベストな「歳ヲとること」
個人的に、この曲は建樹さんがお歳を重ねるほどに柔らかく優しく心地よく聴こえます。
原曲を聴くと、(メジャー時代の音源全般に言えることですが)、才能に溢れた青年のありのままの苦しみや葛藤が生々しく鮮やかに響いているように感じるのですが、いま歌われる時には、その苦しみから解き放たれた優しさと希望が感じられるんだよね。
「その時」に繰り返し出会えること、乗り越えた「いま」が煌めいていること、その両方を教えてもらえることがこんなにも嬉しい。

4月は「バトン」、8月は「青空」
毎回本編最後は「歌うこと、届けること」への力強くて優しい思いと共に、「また会いましょう」の気持ちが深く強く込められていて、それがどんどん強まっていくように感じられてほんとうにうれしい。
(4月のライブ後、「また今度ってほんと!? いつ!?」とものすごく疑いながら画面越しの建樹さんに手を振ったわたしたち)(そしたらまた今度は4ヶ月後だったよ! ほんとうに泣いちゃったよ)
こうしてわたしたちは約束を交わし合い、音楽に導かれて生きていくんだな……きっとまた来年にもたくさん建樹さんの音楽に会えるんだな、という喜びで胸がいっぱいになりました。

まもなくして本編アンコールには物販用の新作のトートバッグを肩にかけた建樹さんが登場。

「イラストは板タブレットで自分で描きました、持つと思わず体をうねりたくなるような。笑」
(ぐいっと体をうねる仕草)


こんなにかっこいいのにほんとにチャーミングな方だね。にっこにこですよもう。

「お知らせがありまして……来月またライブをやります。1月27日、高橋徹也さんとコロナの関係もあって延期になっていた対バンを7年ぶりにやります」


わたし、建樹さんに直談判しようと思っていた熱望していた対バンがまさか決まっていたことにびっくりしすぎて涙ぐむ。会場からもどよめきが一気に起こります!
続いて歌われたのはこれまた久しぶりの「目覚め」
瑞々しくて美しくて切ない響きに込められているのは紛れもなく「いま」の景色と感情で、そのことがとても嬉しいし、美しさに心を奪われてしまう。

さあ、本当にほんとうによかった……けれどまだみんな帰らない。笑
ご本人も想定外のWアンコールがここで。

「呼んでもらえると思ってなくて用意してなかった……ので、来月のために準備していた曲から」とstringをここで披露。 
静かに高らかに、祈りのように満ちていく音楽に場内は一気に心を奪われるばかり。
なんでこんなにも切なくて美しくて優しいんだろう。
この煌めきとあたたかさは、「いま」の建樹さんだからこそ鳴らせる特別なものなんだよね。


大充実の本編が終了、早速物販に列が出来ているようですね。
ひとまず対バンのことを……配信見てないであろう人たちにも知ってもらわないと……いやものすごく指が震えて文字打てねえ。ていうか足の震えがすごくてテーブルに手をつかないと立てない。(ほんとうだよ!笑)

「わたしはいま生まれたての子鹿!」

オーサカバンビはいそいそと物販に並び、全部ちょうだいをやりました。が、手が震えすぎてお釣りのお金を財布にまともにしまえない。笑
あわあわしていたら建樹さんがトートバッグの封を開けてくれた。(涙)(本来は並んでる間に自分で開けなきゃダメだよ。笑)

「高橋さんとのライブまたやってくださいってお願いしようと思っていたら発表されて嬉しくてびっくりして……今度も行きます。お友達ともずうっとまたやってほしいね、今度は建樹さんの曲を歌ってほしいね、何があうだろうねって話してたんです」
建樹さん「高橋さん歌ってくれなそうだけど今度話してみますね〜」
「ガンコだからなぁw」

ご本人自ら「今度は建樹さんの曲を歌ってみたい」って言ってたのに信用されてないあたり、さすがTTだよ。笑 すきです。笑


生まれたての子鹿はその後、尋常じゃない足の震えで必死に踏ん張りながらヨロヨロ歩きでホテルに帰りました。笑
友よ、また会おう……。(そしてわたしは大阪から帰宅した翌日に来月のパックツアーを申し込みました)(会場のチケットは取ったのでこの後配信も申し込みます)
 

12/11 下北沢Com.Cafe音倉セットリスト

第一部(ギター)
 1.素晴らしい日々(アルバム_リバース)
2.コスモス(Music Man)
3.約束(Window)
4.Mystery(Mystery)
5.Sweet Rendez-Vous(曖昧な引力)
6.絵になる大人(曖昧な引力)
7.ピカレスク(Music Man)
8.カナリヤ(流れ星トラックス)
9.ジョニークローム(シングルSPooNのカップリング)

第二部(ピアノ)
10.Replay(Blue Notes)
11.イチゴ(Rope)
12.満月(曖昧な引力)
13.ヘキサムーン(Music Man)
14.祈り(Rare)
15.Holy Night(特典曲)
16.歳ヲとること(曖昧な引力)

アンコール
1.目覚め(Music Man)
2.String(曖昧な引力)

tateki.net
本当に、まっすぐにこちらを見つめて歌を届けることを考えてくださったライブで、そのやさしいまなざしは会場だけではなく、配信で見ているお客さんにも向けてくださっていたんですよね。
建樹さんのライブと言えば東京のごく小さな会場で、がほとんどだったので、コロナ禍はとても苦しいことだけれど、この革新的な変化は本当に嬉しい。
わたしはライブから帰ってすぐアーカイブをつけて、多い日には1日2回アーカイブを見ています。こんなにしがみ倒してる配信ライブほかにない……。

そしてなんと建樹さんのライブは年明けにまたすぐ、配信とWで開催!

tateki.net

かっこいいんですよね、高橋さんの曲。なぜか文豪がエレキギターを持って唄っている。しかし文豪なので少し俗物から浮いた言葉を使う。そんなイメージです。


それです!笑 
高橋さんって存在そのものが小説や映画の登場人物のようなんですよね。曲から描き出す世界にもそれがあふれていて、我々を魅了する。

ameblo.jp

今回も何か刺激的なセッションができればと思ってます。勝手なイメージですが小林さんには妙な親近感も持っているので共演を楽しみにしています。


異なった個性と才能の持ち主とは言え、ブラジル音楽への造詣の深さなど、音楽への探求や冒険心には重なる部分があるんですよね。
そしてお二人のハーモニーがとんでもなく美しい。ほんとうに、いまから心から楽しみです。